法被新調
   今年、 曳子の法被を新調しました。それまでの法被のイメージを残しつつ、標識、波模様などすべてを手前でデザインしました。生地の素材や染め方、色を決めるのに何度も打ち合わせをし、納得のいくものができました。特に袖口裏は他にはない柄を入れたく、こちらにも標識を施しました。プリントや刺しゅうでは出せない「味」のある法被に仕上がりました。写真にある長い1本の生地から1枚の法被ができます。
 
 
   作業風景を拝見した際に染め屋さんのご好意により、本染めの体験をさせていただきました。やはり私ども素人がやるとうまく染料が付かずムラができてしまいました(後からちゃんと手直ししてもらいました)。
9月22日(金) 宵祭
   祭礼前日ともなると待ち切れずに早々と公民館に足を運ぶ人や家々では明日の支度にと慌しくなり、海老江地内もいよいよ祭を迎える雰囲気になってきました。21日にバッテリー設置や提灯の確認など大方の準備を済ませたので、今年は余裕をもって宵祭を迎えることができました。
 宵を迎えた頃、山宿では神職により祝詞があげられ、お神楽奉奏し、神様をお迎えしました。
 
 
 
 
   中町の前人形はどこの町の前人形よりも愛くるしいお顔をされています。
9月23日(土) 本祭
   午前4時より倉出しをし、飾り付けが行われました。今年は花傘を4年ぶりに新調し、また今までと違う手法で作り変えたので、より一層鮮やかなものとなりました。雨の心配もなく皆さん段取り良く作業が進み、午前6時過ぎにはすべて完了し、加茂神社へ曳き出しました。この曳き出しが「いよいよ祭が始まるっ」という緊張感と気持ちが高ぶってくるときです。
 
     
 午前9時〜 花山巡行
  午前8時30分、加茂神社前にて各町は御祓いをうけ、9時より巡行が始まりました。今年は東町方面からの巡行だったので朝イチから中町と東町との境にある極狭S字クランクを通りました。ここは道幅が狭い上にクランクしているので一番気を張る場所です。ここの場面での写真がないのが残念でした。
 
 
 
 
   東町の堤防沿いは海を眺めながら曳山を少し上からじっくりと見ることができるので良いポイントです。
天気の良い日には立山連峰も一望できます。
 
 
 
 
   東明東町では射水市長が表敬訪問され、こちらでは西町のからくりが実演されました。

 昼休憩の海老江屯所前には3本の曳山が横一列に勢揃いしました。絶好の撮影スポットになったのではないでしょうか。曳山の造りや彫刻などを見比べるのにもよい場所です。
 午後1時〜 花山巡行
   昼からは中町を通り、西町を回って屯所前に戻ってきます。西町は道幅が狭い上に電柱が交互に張り出ていて、長台に乗っている者は気を休めるヒマがありません。
 
 
 
 
 
   
   電線が引っかからないところでは標識を高くして巡行します。いずれはこの高さのままで全順路巡行したいですね。
 無事、花山巡行を終えた曳山は花傘を外して約320個の提灯を灯し、夜の提灯山へと向かいます。
 午後6時〜 提灯山巡行
   花山から提灯山に模様替えした曳山は幻想的な雰囲気の中、国道沿いを巡行しました。夜になると観客も増え、曳き回しもより一層力が入って大変盛り上がっていました。
 午後7時半より海老江屯所前で「見どころ」が行われました。こちらではからくり実演、各町の曳山木遣り、やんさ踊りが披露されました。もはや恒例となった「もちまき」では中町は桃まんじゅう(寿桃)と当町にある和菓子屋さんの『曳山きやり唄』が撒かれました。この後は各町に戻り町内曳きに入りました。
 
   
 
 
 
  ←「見どころ」終了後の「見せどころ」での木遣り方の面々。
ここでは過去に「見どころ」での木遣りを失敗した者がリベンジを賭けて長台に乗って木遣りを唄いました。しかし流石!素晴らしい木遣りを魅せてくれました。こちらでも桃まんじゅう、曳山きやり唄が撒かれました。
 
 
   町内曳きでは各小路で曳山を止めて木遣りややんさ踊り、民謡などを唄い、そしてゆっくりと曳きながら午後11時過ぎ、無事今年の祭は終了しました。
 
 自治会、保存会、青年団、助っ人の皆様、そして町内の方々お疲れ様でした。来年も良い祭を迎えられるよう今後とも宜しく願いします。またお越し頂いた皆様、どうそ来年にもご期待下さるようお願い申し上げます。
画像提供:大井様、杉浦様、堀川様
ありがとうございました
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